いびきの治療法比較

※治療症例件数は2009年9月から2023年2月末までの累計数。

様々ないびきの改善法について

いびきの改善方法はレーザー治療だけではなく、他にも様々な手法があります。
欧米人に対応した治療情報によるのではなく、日本人にあった治療法を実施している医院を探すことも必要です。
また、それぞれの治療にメリット・デメリットがありますので、どのような方法が自身にあっているかを検討した上で治療に臨まれる事が大切です。

レーザー治療

物理的にいびきの原因を取り除く外科的療法

レーザーで痛みと出血を抑制、日帰り手術

睡眠時の器具を必要とせず、普段どおりの生活

保険診療3割負担で検査費用3,000円〜12,000円、手術費用31,000円程度

(お薬代別途)

気道をふさぎ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となっている口腔内の粘膜を外科的に切除することで空気の通り道を確保する手術です。物理的にいびきの原因を取り除くため、即効性と適応性に優れ、90%以上の方に症状の改善が認められています。
術後2週間程度は患部の炎症が残りますが、レーザーを使用することで痛みと出血を抑え、日帰りでの治療が可能です。
睡眠時に器具を装着する必要がなく、普段どおりの生活を送ることができるのが、他の治療法との大きな違いです。CPAPを経験した後に、やはり普通に眠りたいとレーザー治療を受ける方も少なからずおられます。
手術費用は保険診療3割負担で31,000円程度です。

こんな方にオススメ

「普通に眠りたい!」

「いつまでも出費が続くのはつらい」

CPAP療法

極度の肥満が原因の、重度の睡眠時無呼吸症候群に有効

原因を除去する治療法ではないので継続使用が必須

入院検査費用2〜3万円+月額5,000円程度の継続費用

いびき・睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療
CPAP療法は機器から矢印のように空気を送り、酸欠状態を防ぎます。
手術を行わない治療法として有効なのが、CPAP療法です。
睡眠時に、鼻に装着したゴムマスクを通して空気を送り込むことで、睡眠時無呼吸症候群を解消します。機械的に空気を供給する事で、極度の肥満が原因の、重症の睡眠時無呼吸症候群に効果を発揮します。
ただし対処療法であるため、使用している間しか効果はありません。
機器を持ち運ぶ必要があり、旅行などには不便を感じる方が多いのが難点です。
また、人によっては喉の乾燥や鼻炎による不快感があり、使用を続けられないケースもあります。
保険診療が認められた場合には3割負担で月額5,000円ほど(機器レンタル)で、
それと併せて月に一度の受診が必要です。

マウスピース療法

睡眠時に装着することで気道を確保

保険診療3割負担で入院検査費用2〜3万円、製作費用15,000円程度

保険外の場合、製作費用は6万〜十数万円

いびき・睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療
マウスピース療法は白い矢印の方向に顎を移動し、ピンクの矢印の気道を確保します。
睡眠時に医療用マウスピースを装着し、下顎を前方に出すことで気道を確保し、いびきや睡眠時無呼吸症候群を軽減します。
CPAPに比べると軽度の症状向けの治療ですが、器具としては手軽に持ち運ぶことができるのが利点と言えるでしょう。
医師の検査において睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、保険の適応となり、紹介を受けた歯科医院で口腔内の状況に合わせたマウスピースを製作します。その場合の製作費は15,000円程度です。
市販のマウスピースもありますが、しっかりとした効果を求めるのであれば、医療機関にかかったほうがいいでしょう。

いびき解消グッズ

現在、いびきの解消をうたった睡眠グッズも数多くありますが、その効果は大きく分けると マウスピースタイプ・鼻呼吸を促進するタイプ・その他 となります。
マウスピースタイプは、前述の通り効果が認められてはいますが、それは医療機関で作成されたものの場合であり、市販のものの場合、効果の程は不明です。
鼻呼吸を促進するものは、いびきの原因が口呼吸だけである場合改善しますが、いびき・無呼吸症候群は様々な原因が重なって発生する場合が殆どなので、全ての方に効果があるとはいえません。
その他、様々なイビキ解消効果をうたった商品がありますが、医学的な視点からは効果に疑問点が浮かぶようなものも多いというのが事実です。
グッズの中には、使用によって思わぬ副作用が発生する可能性などもあるため、本当に解消を求めるなら医療機関での適切な診察・治療を受けて頂きたいです。

その他

いびき・睡眠時無呼吸症候群には様々な原因が複合的に絡んでいます。
その原因に肥満の占める割合が大きい場合には、減量を目的とした生活習慣の改善が長期的にはもっとも効果的な治療法です。
その他の要因を取り除くことで、いびき・睡眠時無呼吸症候群が軽減したとしても、肥満が進行すれば再び原因が生じることになります。
もちろん減量のみで短期的に結果を出すことは難しく、その他の治療法と同時に進めることになるでしょう。