睡眠時無呼吸症候群(SAS)のレーザー治療
無呼吸症候群の
レーザー治療
日帰り手術、安心の保険診療※
適用ご希望の方は必ず各種健康保険証をご持参ください。
無呼吸症候群の検査と治療
口蓋垂の周辺部分をレーザー手術により切り取り、気道を塞ぐ原因を取り除きます。
従来からメスによる切開手術が行われてきましたが、レーザーを使用することで痛みや出血を抑え、日帰りでの治療が可能となりました。
無呼吸症候群とは?
睡眠時に大きないびきと入れ替わりで呼吸の停止が見られます。
いびきが様々な病気のサインとなっていることを説明しましたが、無呼吸症候群の場合は多くの病気のリスクを高めるため、必ず治療をする必要があります。
無呼吸チェック |
・睡眠時間が十分でも昼間眠い ・睡眠中の呼吸の停止を指摘された ・集中力の低下、意欲の低下 ・朝、頭が重い、頭痛がある |
---|---|
無呼吸に関係する病気 |
・脳卒中、心筋梗塞による突然死 ・精神不安定、鬱、精力減退(ED) ・高血圧、動脈硬化等の生活習慣病 ・小児の発育不全 |
無呼吸症候群の治療の流れ
初診・検査
問診とともに、口や鼻の状態を内視鏡で確認し、無呼吸の状態を把握します。レーザー治療
レーザーによって気道を確保し、無呼吸症候群を改善します。レーザーを使用することで、痛みや出血が少なく日帰りで治療が出来ます。
→無呼吸症候群の治療方法詳細はこちら
※当院ではいびきや花粉症など、内容別に治療の時間帯を定めているため、診療時間と治療の時間が異なる場合があります。各治療のオペの時間帯については、クリニックまでお問い合わせ下さい。
術後の経過
レーザー治療後は、炎症が起きていますので、落ち着くまで約2週間程度かかります。この間、運動や飲酒、喫煙、また刺激の強い食べ物は控えていただきますが、日常生活に支障は殆どありません。
術後、1週目と2週目には、ご来院いただいて術後の経過をチェックします。
治療効果について
2週間程で腫れや炎症が治まり無呼吸の症状が徐々に改善されていきます。しかし、もともと肥満など多くの要素が関わっている病気ですので、個人差があり効果が十分に出ないこともあります。治療内容:軟口蓋形成術とは
軟口蓋形成術とは口蓋垂(のどちんこ)と、その周辺の粘膜をレーザー照射により切除する手術です。いびきの根本原因である粘膜(振動帯)の切除により、いびきの軽減を図ると同時に、手術により気道(空気の通り道)が広がるため、睡眠時無呼吸症の緩和も見込めます。
■手術実績
2023年の7月時点で、26,000例以上のいびき手術を行っています。
■当院の目標
- いびきの音を50%以下に軽減させる
(50%以下になると、御本人や周囲の方にご満足頂けるからです。) - 睡眠時無呼吸症の緩和をはかる
手術後、いびきや睡眠時無呼吸症が軽減した後でも
・アルコールを摂取した時・疲労が蓄積している時
・精神安定剤や睡眠導入剤を服用した時
・手術時より体重が増えた時
この様な場合には筋肉が弛緩してしまうため、いびきをかきやすくなります。
手術当日の注意事項
①初診から手術日までの間に、服用しているお薬に変更があった場合は即日中に必ずご申告ください。
(お薬の種類によっては、手術が出来ない場合があります。また、術後に処方する薬との飲み合わせにより、体に変調をきたす事もあります。)
②食事は5時間前から、水分は2時間前から止めて頂きます。
(ノドの麻酔にて嚥下反射(吐気)を起こす事があり、嘔吐してしまうと手術が出来ません。)
③1週間以内で解熱鎮痛剤(バファリン・イブ等)、ワクチン接種、サプリメント・プロテイン・健康食品などの成分表示が曖昧な物の服用、手術当日の体調不良等が確認された場合、当日手術は出来ませんのでご注意ください。
※血液検査の有効期限は採血日より3ヶ月とさせて頂いております。
④扁桃腺の腫れ、ノドの赤みが強い時は、手術は延期になります。体調不良の場合はお早めに、ご連絡下さい。
⑤手術後、約2週間はのどに炎症が起きている為、飲食時や唾を飲み込む際などに、非常に強い痛みを伴います(ただし個人差があります)。また術後2週間は、飲酒・喫煙・運動は出来なくなりますので、ご理解下さい。
⑥手術にはレーザーを使用して出血を抑えながらの施術となりますが、術後の注意事項をお守り頂かないと、傷口より出血し病院にお戻り頂く場合がございます。当院が診療中であれば即時対応が可能ですが、診療時間外はご自身で救急病院に受診頂き、止血処置をお願いすることになりますので、十分にお気を付け下さい。
(唾液に血が混ざる、又はうがい後の水に血が混ざる程度であれば問題ありません。)
⑦うがいは出血の大きな原因になります。2週間程度はお止めください。
(歯磨きの際は、口を軽くゆすぐだけでお願いします。)
⑧手術当日、麻酔が残った状態でお帰り頂く為、患者様ご本人が運転して来院された場合は、手術が出来ません。
(自動車・バイク・自転車等)
⑨手術終了後、傷口が一種の火傷状態を起こしていますので、術後数日間は一時的にいびきの音が大きくなる場合がございます。
(個人差があります。)
※手術後2週間程度は出血リスク等がある為、大切なご予定は避けてください。
後遺症
①ケロイド体質の方は、術後の経過に影響が出る可能性がありますので、手術前に必ずご申告下さい。
②術後しばらくの間、喉に違和感が生じる可能性もございます。
③気道の通りを広げる手術の為、術後飲食する際に誤嚥(ごえん)が生じやすくなる可能性があります。
④切除範囲や、元の喉の形状によっては、声が鼻に抜けたりお飲み物が鼻へまわる症状がおこることがあります。
→②,③,④共に、徐々に体が慣れていきます。
目安の期間として、手術後2ヶ月~半年程度。(ただし個人差があります。)
手術後のノドの状態
①手術後1時間程で麻酔が切れてきます。処方されたお薬をご購入頂き、まず1回分を必ず服用して下さい。お薬には胃薬も処方されているので、お食事をしていなくても問題ありません。
※唾液を飲み込む際や、何もしていない時でも、疼痛が生じてきます。
②切除によって一種の火傷状態を起こしています。その為、2~3日の間は喉の粘膜の腫れにより、いびきが一時的に大きくなる事があります。
③約1週間経過すると、傷口が白くふやけた状態になってきます。これは、傷口に出来た『かさぶた』です。その様な症状を経て改善していきます。
④軟口蓋(のどちんこ)とその周辺部の粘膜の部分を切除している為、手術直後から違和感が生じてきます。
※軟口蓋の一部が舌に乗っている様な感覚・カプセルがノドに引っかかった感覚等
手術後の注意事項
①手術後2週間は、喫煙・飲酒・運動は原則禁止です。
レーザーの熱により止血をしている為、血流がよくなる事全般は、出血に繋がる原因になります。(ゴルフ・軽いウォーキング等もお控え下さい)
②処方するお薬は、抗生物質・痛み止め・胃薬等です。必ず服用して下さい。
③強い痛みが2週間程続きます。
痛みの感じ方は個人差がありますが、唾液を飲み込む際や、何もしていなくても強い痛みを感じる事があります。
④喉が乾燥すると痛みが強くなります。
水分を積極的に摂り、喉の保湿を心掛けて下さい。
※起床時、喉の乾燥による強い痛みが出ることがあります。睡眠中も加湿器や濡れマスク等で保湿を心掛けて下さい。
⑤手術日当日はシャワーのみ
翌日から入浴可能ですが、手術後2週間長時間の入浴はお控え下さい。
※血流がよくなる事(サウナ・マッサージ等)もお控え下さい。
⑥手術当日から、歯磨きは可能です。
ただし、うがいは出血の原因になりますので、注意して下さい。※口の中をゆすぐ程度は問題ありませんが、喉を使ったうがいはお控え下さい。また、モンダミン・リステリン等の洗浄剤のご使用はお控え下さい。
⑦仕事は翌日より可能です。ただし、喉に強い負担がかかる仕事(大声を出す・長時間話す等)や重い物を持つ・汗をかく等の仕事は極力お控え下さい。
⑧医師の指示に従い、手術1週間後・2週間後の診察には必ずご来院下さい。
手術後の経過を確認し、処方するお薬を変更する場合があります。(通院回数、通院期間は症状によって個人差がありますので、医師の指示に従って下さい。)
手術後の食事に関して
手術後の2週間のお食事は、患部に傷を付けてしまう可能性のある辛い・固い・熱い・極端に冷たい物等はお控え頂き、流動性が良く、柔らかい・ぬるい・味が薄い物を中心にお召し上がり下さい。
※お飲み物を採る際、ストローを使用すると、お鼻への逆流が防げます。
■痛みの少ない物
喉の通りが良く、味が薄い物・常温の物・柔らかい物等。(例:うどん・お粥・プリン・ゼリーヨーグルト・水 等)
■痛みの強い物
喉の通りが悪く、固い物・辛い物・熱い物等、刺激が強い物。(例:お醤油・ソース・カレー・固いパン・コーヒー 等)
出血した場合
傷口よりにじむ程度の出血であれば問題ありませんが、鮮血が出ている場合は、止血の処置が必要になりますので、必ず当院にご連絡下さい。
当院の休診日・夜間に出血が起こった場合は、お渡しした診療情報提供書をお持ち頂き、なるべく大きい病院(大学病院・総合病院等)で受診・処置をしてもらって下さい。(出血し他院に受診された場合は、その旨を必ず当院に連絡頂きます様、よろしくお願い致します。)
無呼吸症候群の治療 料金
初 診 | 3,000円〜12,000円程度 |
---|---|
オ ペ | 31,000円程度 |
再 診 | 1,000~2,000円程度 |
※症状により検査項目が異なりますので、初診及び再診の費用は上記の通り幅がございます。
※必ず各種健康保険証をご持参ください。
※現金支払のみ
監修者情報
院 長 | 都筑 俊寛(つづく としひろ) |
---|---|
認定医等の資格 | 日本耳鼻咽喉科認定専門医 日本めまい平衡医学会認定専門医 |
勤務歴 | 1984年6月 帝京大学医学部耳鼻咽喉科入局 1988年4月 埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科 医長 2007年4月 帝京大学医学部耳鼻咽喉科 准教授 2008年9月 医療社団法人 三幸会 渋谷フェミー耳鼻咽喉科 院長 2009年9月 銀座コレージュ耳鼻咽喉科 院長 2023年1月 銀座コレージュクリニック ザ・ペニンシュラ東京 院長 |
所属学会等 | 日本めまい平衡医学会 参与 日本聴覚医学会保険医療委員会 委員 NPO法人日本臨床レーザー協会 会員 Barany Society(国際めまい学会) 会員 |