SASは放置すると、高血圧・肥満・糖尿病にかかりやすくなったり、既にかかっている人は症状を悪化させてしまう恐れがあり、きちんと治療することが必要です。

SASの治療法には、概ね次に挙げる3つの方法があります。
① C-PAP(持続的陽圧呼吸器)
② 咽頭形成術
③ マウスピース

①のC-PAPの場合は睡眠時間の70%以上の持続装着使用必須です。また対症療法の為、継続使用をしなければならず、その費用持続的(月5,000円程度)に発生します。

②の咽頭形成術はSASの主原因とされる気道狭窄(空気の通り道が狭い状態)に対し、それを広げる手術で根本治療と言えます。
ただし、術後2週間前後は強いのどの痛みがあります。

③のマウスピースは歯科での治療となるため、SASに合併することの多い、高血圧・肥満・糖尿病の治療が見落とされやすく、装着による顎関節の痛みが起こりやすい事が指摘されています。

更に、様々な疾患に対する治療後の有効性に対して、他の国より厳しい基準を設けているアメリカの医学界の中で、米国耳鼻咽喉科のホームページにSASの治療に関する記載があります。(原文は上記をクリックしてください)
それをまとめると、C-PAPの使用が難しい患者様の場合は、気道を広げる咽頭形成手術が有効であるとして推奨しています。

以上の観点から、SASでお悩みでC-PAP使用に抵抗のある方使用困難な方には、咽頭形成術をおすすめします。