第9回 睡眠と熱中症(2014/6/30)

最近は急に強い雨が降ったりする不安定な天気ですね。これから本格的な夏を迎えますが、毎年、熱中症が問題となっています。

この熱中症は、体温のコントロールができなくなりおこるのですが、体温コントロールのためには、質のよい睡眠が必要といわれています。

体温には、体の表面の体表温度と、深部の深部温度があります。

体表温度は周囲の環境により大きく変化しますが、たとえばお風呂にはいれば皮膚は熱くなります。体の体温維持のためには、深部温度が重要なのです。

熱中症では、この深部温度のコントロールができなくなり、内臓に負担がおこります。

実はこの深部温度のコントロールに睡眠が関係しているのです。

十分な睡眠がとれないと、深部温度のコントロールが不十分になり、周囲が熱いと体の内も熱くなり熱中症になりやすくなるのです。

いびきや睡眠時無呼吸により、質のよい睡眠がとれないと、熱中症にかかりやすくなるのです。

熱中症対策には大きく質のよい睡眠が必要なのです。
 

参考文献

Influence on human sleep patterns of lowering and delaying the minimum core body

temperature by slow changes in the thermal environment. Togo F, Aizawa S, Arai J, et. al.

Sleep. 2007 Jun;30(6):797-802.

【著者紹介】

都筑 俊寛(ツヅク トシヒロ)
・日本耳鼻咽喉科認定専門医
・NPO法人 日本臨床レーザー協会 会員
いびきや鼻炎の外科的治療を行ないいびきレーザー治療では年間3,000件以上の実積を持つ。
『 新「名医」の最新治療 2013』(週刊朝日増刊号)で全国160人の名医として掲載された。
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