第8回 いびきと美肌(2014/5/1)

睡眠不足の翌日はお化粧ののりが悪かったりなんとなく肌がおかしいと経験された女性は少なくないと思います。このことは、皮膚細胞の結合や代謝に関係している成長ホルモンが関係しているのです。

成長ホルモンは、身長を伸ばすホルモンというイメージが一般的なのですが、これは成長期のお話です。大人になっても成長ホルモンは分泌されているのです。その作用はいろいろありますが、美肌に関することで説明すれば、美肌に関係ある皮膚細胞に働き細胞の代謝を活発化しまた弾力をつけみずみずしい肌をつくる働きをしています。

この成長ホルモンが一日のうちでいつ分泌が活発になるかと言うと、「寝る子は育つ」とのことわざ通り、睡眠時に活発になるのです。つまり睡眠時に肌がリフレッシュされているのです。

いびきや無呼吸などの睡眠障害のある患者さんの睡眠中の成長ホルモンの分泌量を、そうした睡眠障害のない人と比べた研究で、睡眠障害のある患者さんでは分泌量が低下していることがわかったのです。

いびきや無呼吸があると、十分な睡眠がとれないために、成長ホルモンの分泌が低下し肌にダメージがおこるので、質のよい睡眠が必要になります。

参考文献

Skin morphological changes in growth hormone deficiency and acromegaly. Lange M, Thulesen J, Feldt-Rasmussen U, Skakkebaek NE, Vahl N, Jørgensen JO, et al.  Eur J Endocrinol. 2001;145:147-53.

Sleep deprivation effects on the activity of the hypothalamic-pituitary-adrenal and growth axes: potential clinical implications. Vgontzas AN, Mastorakos G, Bixler EO, Kales A, Gold PW, Chrousos GP. Clin Endocrinol (Oxf). 1999 Aug;51(2):205-15.

【著者紹介】

都筑 俊寛(ツヅク トシヒロ)
・日本耳鼻咽喉科認定専門医
・NPO法人 日本臨床レーザー協会 会員
いびきや鼻炎の外科的治療を行ないいびきレーザー治療では年間3,000件以上の実積を持つ。
『 新「名医」の最新治療 2013』(週刊朝日増刊号)で全国160人の名医として掲載された。
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