不安障害は、なんとなく不安で、落ち着かない症状あります。場合によっては人込みに行くのが嫌になったりします。体の症状としては、急に体が熱くなったり、寒くなったり、動悸や息苦しさを感じたりめまいを感じることがあります。場合によっては、パニック状態になることがあります。
うつ病は、やる気がなく朝起きるのが辛かったり、生きていくことが辛くなることがある病気です。
これらは心の病気ですが、これら病気の原因一つとして、いびきなどの睡眠障害が関係していることが、明らかになってきました。
特に女性や中高年の男性は、習慣性いびきや睡眠時無呼吸症候群があると、そうでない場合よりも高率にうつ病や不安障害を発症していることが報告されています。
原因は、いびきや睡眠時無呼吸により、正常な睡眠が妨げられ十な睡眠がとれないためです。
専門的になりますが、不安やうつに関係する脳の海馬という場所があります。この部位の脳内伝達物質であるセロトニンが、細胞内に吸収される量が増えることが、不安障害うつ病の大きな原因です。そうしたセロトニンの吸収の増加で、いびきや無呼吸が引き起こされることがわかってきたのです。
いびきや無呼吸が心の病気の大きな原因となっていますから、いびきや無呼吸の治療は健康な生活をおくるために大切です。
参考文献
Sleep in midlife women: effects of menopause, vasomotor symptoms, and depressive symptoms. Lampio L, Polo-Kantola P, Polo O, Kauko T, Aittokallio J, Saaresranta T.
Menopause. 2014 Apr 21.Subjective sleep characteristics associated with anxiety and depression in older adults: a population-based study. Potvin O, Lorrain D, Belleville G, Grenier S, Préville M.
Int J Geriatr Psychiatry. 2014 Apr 15.
【著者紹介】
都筑 俊寛(ツヅク トシヒロ)
・日本耳鼻咽喉科認定専門医
・NPO法人 日本臨床レーザー協会 会員
いびきや鼻炎の外科的治療を行ないいびきレーザー治療では年間3,000件以上の実積を持つ。
『 新「名医」の最新治療 2013』(週刊朝日増刊号)で全国160人の名医として掲載された。
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